良質な石灰の産出地として知られる栃木県佐野市葛生町。ここに奇跡的に残された里山があります。細い農道を奥へと進むと、まるで多くの人が農林業で生計を立てていた時代にさかのぼったかのような景観が広がります。
「この里山を農業で生計を立てていた昔のように、活用しながら守りたい。」
そう考える地主の協力のもと、「田中正造の森と水 千年プロジェクト」がスタートすることになりました。
プロジェクト名に「田中正造の」と冠したのには理由があります。田中正造は生涯の大半を、日本の公害問題の原点と言われる足尾鉱毒事件の解決に捧げた人物です。晩年の日記に記された「真の文面は山を荒らさず川を荒らさず村を破らず人を殺さざるべし」という言葉は、今なお、多くの人の支持を集めています。里山のある佐野市は、この田中正造が生まれた地。しかも、現地を流れる清流は、足尾鉱毒事件の舞台である渡良瀬川の水源の一つです。つまり、田中正造と極めて縁の深い土地で、「田中正造が存命していたら望むであろう、百年も千年も持続可能な環境を現代に復活させよう」と考えたのです。
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